EC studio EC studio 社長ブログ

2008年08月29日

シリコンバレー出張まとめ

2週間のシリコンバレー出張も今日が最終日でした。
昨日の午前中で全てのスケジュールを追え、一安心してると
夕方から寒気がして昨夜から今日一日ずっと寝込んでました。。

疲れが出たのか、安心して気が緩んだのか。。。何とか
復活したので、明日のフライトは問題なさそうです。

それでは2週間で得た情報のまとめです。

●シリコンバレー進出の事前準備

・ビジネス英会話

英語圏へ進出するなら必須ですね。1年間留学していたため
通常の旅行や友人になる程度の英語であれば話せますが、
やはり今回痛感したのはビジネスとなった場合の英語力。

勉強は嫌いですが、進出には必須ですので頑張ろうと思います。

・市場調査

英語圏では何が必要とされていて、何が足りないか。
日本で流行っていてもアメリカで流行らない、アメリカで
流行っていても日本で流行らない。ITリテラシーの違いもあり
決して一筋縄ではいきません。英語圏の情報収集は欠かせません。

・人材の確保

さぁ、進出しようと思っても派遣する人がいない。
まさにEC studio の抱えている最大の課題かもしれません。笑
日本市場だけでもやりたいことだらけで人員が足りないのに。。

派遣する人の育成 or 採用を検討しなければいけません。
英語だけでなく車社会なので運転もできる人、そして
アメリカ人に対して対等に戦える度胸や根性も必要です。

・予算の確保

派遣する人の人件費を除いて、安く見積もっても毎月
50万円、年600万円はかかります。それに見合った
投資対効果が出せるかを見極めないといけません。

・現地でサポートしてくれる人脈

いくら英語ができても、現地の人の助けがないと無理です。
日本ではないので単身乗り込んでも、社会自体のルールが
違うためわからないことだらけです。

今回の出張は情報収集という目的ですが、要するに
情報収集という名の人脈作りだったということです。

・進出する場所

現地に数年以上住んでる人ならどこが治安が悪くて
どこがいいか知ってます。日本は全体的に治安はいいですが
アメリカは同じ市内の中でもいい場所、悪い場所があります。

不思議なのは道路が一本違えば治安がいい場所、悪い場所に
分かれるということです。簡単に移動できる距離なのに。。

今回でもこのエリアは治安がいいよーと紹介された場所で
「あっ、あそこにもアパートがありますね。あそこはどうですか?」
ときくと「あの通りから向こうは治安が悪いんだよ。つい4日前も
撃たれた人がいたよ。」って。。。30Mくらい先なだけなのに。

こんな目と鼻の先なのに、ここは治安がいいんですかときくと
「悪い人はこっちには入って来ないのよ。不思議だけどね。」

いまだに理解しかねますが、そうらしいのです。

・日本本社との連携

アメリカで成功するためには日本の会社を閉じて進出するくらい
本格的に進出しないと成功できないと言われています。

そのくらい経営資源を投入してもうまくいくかわかりません。

まして会社の代表や経営幹部クラスが専念すると日本の経営が
揺らぐことも考えられます。今回の2週間はそのテストでも
ありました。2週間私が抜けたらどんな問題が発生するか
日本の仕事がスムーズにすすまないかなど。

EC studio は創業当初からどこにいても仕事ができる体制をと
考えていましたので、日本国内どこにいても普通に仕事ができます。
海外となると時差やネット環境もあり、少し心配していました。

しかし、今回2週間やってみて商談や新規プロジェクトの
企画については止まってしまいますが、通常業務を行う上では
問題ないことが判明しました。スタッフがよく頑張ってくれました。

この様子だと1ヶ月きても問題ないと思いますので、次回は
1ヶ月シリコンバレー出張したいと思っています。

商談に関しても現在ビデオ会議システムを検証中ですので
EC studio に来社いただければ、普通に商談できますね。

・支社か子会社か

支社として進出するのか、子会社として進出するのか
検討する必要があります。スタートアップで情報収集が
目的であれば支社でいいと思います。

しかし、本格的にビジネス展開するのであれば、
訴訟社会のアメリカでは支社を通して本社を訴えるそうなので
賠償を最小に抑えるためには、子会社にしておいたほうがいいそう。

今日見てたテレビでは野球チームの監督に息子の遠征費用150ドルを
出したら試合に出れると言ってたのに、出してもらえなかったと
監督を訴えてました。。。150ドルといえば17000円です。

●シリコンバレー進出の注意点

・インキュベーション選びは慎重に

まずは一軒家かマンションを借りて自宅兼オフィスにする予定ですが
オフィスを安く借りるならインキュベーションをうまく活用すると
安く借りることができます。

しかし、シリコンバレーという土地柄、インキュベーション施設は
多数ありますので、きちんと選ばないといけません。

日系のインキュベーションは結局アメリカに行っても日本社会から
抜け出せずうまくいく可能性が低い、また単に余ってるスペースを
間借りさせてるだけの施設などなど、いろいろあるようです。

おすすめされたのは中国台湾系のインキュベーションです。
コミュニケーションも英語になりますし、ハングリー精神旺盛で、
いい刺激を受けるそうです。同じアジア人ということも
差別的な観点からもいいかもしれませんね。

・進出する目的・メリットの明確化

進出してくる日本企業の多くが、情報収集やIR活動が目的だそうで
勢いよく進出してきても、1年もたてば費用対効果の面から
撤退していくそうです。EC studio も当初その目的もありましたので
しっかりと進出する目的を明確化しなければと思いました。

・日本市場とアメリカ市場の違い

日本とアメリカは全く違います。というか世界市場から見れば
日本が変わってるんですけどね。。笑
そこが日本のおもしろいところですが、いざ世界に出て行くとなれば
話は別です。郷に入れば郷に従えで、相手のニーズに合わさなければ
いけません。

日本で流行ったものがアメリカでは流行らない、アメリカで
流行ったものが日本では流行らないのは日常茶飯事ですので
違いを見極め、両方の市場に出せる製品開発ができれば怖いものなしですね。

・切り込む勇気と根性も必要

シリコンバレーに成功しているアジア人の大半は、インド人と
中国人だそうで、日本人はほとんどいません。現地の人に
「なぜ日本人は成功できないんですか?」ときいたところ
「根性がないからですよ。」と。なるほど。

日本でいい生活できていて、アメリカでうまくいかないとなれば
日本に戻ろうと思いますよね。しかし、他の国はそうではありません。
後がないのです。失敗しても失敗しても、アメリカで成功するしか
自分の生きる道がないのだと思えば、必死になりますよね。

日本の謙虚な姿勢や相手を思いやる心は非常にいいと思いますが
競争の激しい国際社会に出ればつけ込まれるスキになります。

経済力があって発言力があってしかるべき日本の政治家が
全然発言できてませんよね。それではうまくいきません。

●EC studio の進出戦略

EC studio がどうやってシリコンバレー進出を
していくかの戦略を公開します。

・世界的に認められているプロダクトの販売

まず上記にあるように日本でうまくいっているビジネスが
そのまま受け入れられるかどうかは未知数です。

それなら世界的に認められているソフトの代理店から入れば
プロダクト自体は間違いがないし、後はウェブ戦略だけの
勝負になります。

EC studio は日本のウェブ戦略においてはノウハウがあります。
英語圏においてもウェブ戦略の手法自体はほぼ同じです。
ただ、手法は同じでも通用するかどうかはやってみないと
わかりません。

例えば日本のプロ野球とアメリカのメジャーリーグ。
ルールはほぼ同じでも、日本のプロ野球で成功している人が
メジャーリーグで必ず成功するとは限らない。逆もあります。

間違いなく売れる製品があり、あとはウェブ戦略が
通用するかだけであればシリコンバレー進出のハードルは
ぐっと下がります。

それでうまくいけば、日本でも英語圏でもウェブ戦略の
ノウハウを蓄積した唯一の会社になれるかもしれません。
その次は中国語圏に展開を広げていけばいいですしね。

・日本企業の英語圏進出支援

英語圏でのウェブ戦略をマスターすれば、日本国内で
成功している製品を持ってる会社の進出支援ができますね。

単に英語圏への進出のアドバイスをするだけでなく
販路拡大までお手伝いできるため、既存にあるような
進出支援会社とは全く異なります。

進出する前に「この製品は英語圏では受け入れられ
ませんから、進出しない方がいいですよ。」という
進出を支援してナンボの会社にはできないアドバイスも
可能になりますね。

・メインのビジネスモデルは非公開

今回のシリコンバレー進出のメインになるであろう
ビジネスモデルは現時点では非公開です。
現地の複数の方に相談していますが、皆さんに
「それはうまくいくと思うよ」と言っていただけました。

これまでEC studio の規模の会社で会社を日本に置いたまま
シリコンバレーで成功した日本人の例はないそうです。

そうきくとますます頑張りたいと思ってしまう性格なので
何とか実現させたいと思います!

 


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この記事へのコメント

「シリコンバレー出張まとめ」を非常に興味深く読ませて頂きました。夫がアメリカ人、息子がボストンで勉強している立場としては、貴社のアメリカ進出とても楽しみにしております。世界のgoogleを生んだアメリカならではのネットビジネスは醍醐味があり儲けの桁が違います。
リーマン崩壊した今、アメリカ金融経済は減速感が強まり状況は厳しくなっていますが、世界の金持ち国家アメリカでのECさんのビジネス進出期待しております。

投稿者: 朱宮 | 2008/9/17 水曜日 16:31:32
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